ポリガットの特徴と正しいポリガットの張り方: 下記の記事の日本語のビデオ http://youtu.be/IYQgmTfpE7k このビデオとポリガットの正しい張り方の参考した記事: http://ggtennis.wordpress.com/2011/03/17/the-definitive-guide-to-stringing-polys-and-co-polys/ 一般的にポリガットは「硬い」、「テンション維持が悪い」、「手首や肘のエルボーになりやすい」など良くないイメージがあります。確かに正しくない張り方をすると色々悪い特徴が出ますが、正しい張り方をすればポリガットは非常に柔らかく、怪我しにくく、
テンション維持が上がって、ナイロンよりスナップバックとスピンが良くてとても使いやすいガットです。
正しい張り方とは時間がかかります。15分で張りあがることはありません。最低45分間〜1時間程かかります。何に時間がかかるかと言うと、
1)ポリガットは時間をかけてゆっくり適切テンションで引っ張ります。52ポンド以上で張るとボールペンのバネを強く引っ張った時と同にように伸び切ってしまい、完全に弾力性を無くしてしまうため「硬い打球感」、「肘とエルボーを痛めやすい」ことになってしまいます。
ほとんどのラケットはポリガットの種類と太さによって37〜45ポンドでゆっくり張ったほうがお勧めします。

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ポリガットはこのボールペンの金属バネと同じ用に少し引っ張りましたら戻りますが。。。 |

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引っ張りすぎましたら戻りません。弾力性がなくなり、硬い針金になります。この状態でポリガットを張ると反発とコントロールが無くなって、体に衝撃が大きくて怪我の元になります。 |
2)コンスタントテンションプールが出来るガット張り機で引っ張る際は
、必ずテンションをヘッドをある程度止まってから5秒以内にクランプし、すぐにテンションを解除します。5秒以下でクランプをするとテンションロスが大きくなり、「テンション維持」が悪くなります。5秒以上や長時間引っ張るとガットが伸び切って針金のように弾力性が無くなりますのでご注意ください!
また、ガット張り機の種類によっても張り方が変わります。
電動ガット張り機の場合は、必ず10〜18%のオーバーシュート(設定したテンションより10〜18% 以上多めに引っ張ってから少し戻ってモーターが止まります)。引っ張る速度が速ければ早いほどオーバーシュートが大きいので、引っ張る速度設定があれば一番ゆっくりに設定してください。ポリガットが伸びきらないようにMAX52ポンドで張りたい場合は、52ポンド以下に設定してください(10〜18%ほど落とす)。
バネ式(手動式)ガット張り機の場合はコンスタントテンションプールが出来ませんので、1回目に引っ張る際はテンションロックがかかる前に時間をかけてゆっくりハンドルを回し、テンションロックがかかったらガットをクランプしないでテンションを解除し、あと2回、合計3回引っ張ることを繰り返す作業をし、3回目にガットをクランプしてください。このビデオはバドミントンラケットですが3回引っ張ることを説明しています。https://youtu.be/SZpSbco7U-c?t=1m24s
分銅式はビデオの最後のところに紹介していますストリングウェイ分銅ガット張り機でゆっくりガットを引っ張り5秒以上待ってからクランプしています。ストリングウェイ以外の分銅式ガット張り機の場合は、ストリンググリッパーを調整しながらテンションロッドが平行になって正しいテンションになってから更に5秒間以上待ってクランプをします(ストリングウェイのガット張り機は分銅が床orテーブルと平行にならなくても適正テンションになるよう設計されています)。なるべく重力の影響を少なくするため引っ張る際にストリンググリッパーが真下に止まるようにしてください。重力の影響の説明は→この PDF
www.hiqua.jp/images/stringway/manuals/dropweightaccuracy.pdf
をご参照ください。
ストリングウェイ製品の説明と紹介 http://www.hiqua.jp/stringway.htm
早くて高いテンションでガットを張るとラケットとガットのストレスが大きくてガットの弾力性が無くなり早く面圧が緩みます。正しくガット張りはゆっくりで低いテンションのほうがガットの弾力性を守って、ガットとラケットにストレスが少なくて、長くラケットを使っても面圧を下がりません。正しくガット張りは必ず45分以上かかります!
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